【バランスのよい食生活】
カルシウムは骨の構成成分で重要な成分です。
カルシウムは血液中に存在していて、生きていくのに必要な働きに使用されています。
ですが、この血液中のカルシウムは体内のカルシウムの約1%といわれ、残りの約99%は骨や歯にあります。
そのため、カルシウムの摂取が少なくなると骨からカルシウムが取り出されてしまい、その結果骨量が減り骨粗鬆症になるリスクが高まってしまうのです。
このように骨にはカルシウムが大切ですが、この他にカルシウムの吸収を促すビタミンDや、骨がカルシウムを取り込むのを助けるビタミンKなど、様々な栄養素が必要となります。
そのため、毎日の食事は品目を多くし、バランスのよい食事を心がけるようにすることが大切です。
また、カルシウムは乳製品のほかにも緑黄色野菜、海藻、大豆製品などにも多く含まれていますので、これらを積極的に取り入れていきましょう。
また、塩分の摂りすぎには注意しましょう。
塩分を排泄する際にカルシウムも大きく排泄されてしまうためです。
【日光を浴びる】
上記にあるビタミンDですが人体ではビタミンDをつくることができます。
皮下脂肪には紫外線(日光)を浴びることでビタミンDに変わる物質があります。
なので、日光を浴びることも骨粗鬆症の予防につながります。
【運動を取り入れる】
運動することで骨に負荷がかかり、骨をつくる働きが促されます。
おすすめなのはウォーキングです。
上記の日光も同時に浴びることもできます。
自分の体に合わせて無理のない運動を取り入れていくことが大切です。
【アルコール・タバコを控える】
アルコールは適量にし、タバコはできれば禁煙が望ましいといえます。
ニコチンガムやニコチンパッチなどの禁煙補助剤や禁煙外来を活用するのも一つの手です。
【転倒予防】
骨粗鬆症において恐ろしいのが転倒による骨折です。
とくに脚の付け根の骨が折れてしまうことで寝たきりのリスクが大きくなります。
そのため転倒予防は重要と言えます。
転倒する場所として、実は高齢者の多くが自宅で事故が発生しています。
体が衰えることなど、色んな要素が重なって起きてしまします。
自宅での転倒予防として
床にものを置かない、段差を小さくする工夫、滑り止めのない靴下やスリッパを使用しない、手すりや滑り止めの設置、夜間歩く可能性のある場所の足元に照明の設置
などが挙げられるでしょう。
外出時としては
歩きやすく着脱しやすい靴を使用する、両手があくリュックを活用する、引っかかるような服装は控える、無理に走ったり急いだりしないようにする、悪天候の日は外出を控える、夜遅い時間や暗い場所はなるべく控える、自転車にはズボンで乗る、階段などでは手すりを使用する
などが挙げられます。